HV固体イオンキャパシタ(HV-SIC):キャパシタは超高収益ビジネス
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このページに書いてあること 1) キャパシタはエネルギー密度を連続的に増加できる 2) これにより利益の確保が可能な超優良ビジネス |
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![]() 図1 1991年から2018年までのLIBの価格低下 | ||
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図1は、1991年から2018までののリチウムイオン電池(LIB)の急激な価格低下を示した図です。約30年間で価格は97%も低下していることがわかります。
この価格低下は主に中国企業の大量生産によるコストダウンの成果です。このような状況では、日系メーカが利益を確保するのは非常に厳しくなります。
2020年以降は、これに加えさらに原料価格が高騰し、それに伴いLIBの価格も上昇していますが、利益の確保という意味ではさらに厳しくなっています。 | ||
![]() 図2 HV固体イオンキャパシタ(HV-SIC)での利益の確保 | ||
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図2にHV固体イオンキャパシタ(HV-SIC)について示しました。
まず、現在のLIBの市場に参入しシェアーを一気に拡大するには、エネルギー密度300Wh/kg以上、製造コスト$40/kg以下が必要です。
これを実現すれば、劣化がなく発火の危険性のないキャパシタがLIBの巨大な市場を急速に奪うことになるでしょう。
市場参入時の販売価格を仮に$45/kgとすれば、最初の利益はわずか$5/kgにしかすぎませんが、キャパシタと電池ではこの後の状況が大きく変わります。 キャパシタの利点は技術開発により徐々にエネルギー密度を上げられる点です。 図1(b)のように、技術開発(ナノ構造の微細化)によりエネルギー密度を600Wh/kgに上げた場合、販売価格は蓄電エネルギー量あたりなので$90/kgとなりますが、 ナノ構造を微細化しても製造コストは基本的には変わらないので、利益は$50/kgと300Wh/kgのときの10倍になります。 このような、技術開発を繰り返すことで高い利益率を維持し続けることが可能になります。 これに対し電池のエネルギー密度は一定なので、販売価格は市場の要求で下がる一方になり、それに原料コストの増加が重なれば、利益率の低下を防ぐことはできません。 | ||
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