300Wh/kgが実現した場合:充電ステーションは日本製に
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このページに書いてあること 1) 高性能蓄電キャパシタにより充電ステーション設置のインフラ コストが下がる 2) このステーションで急速充電が可能 3) 開発途上国のインフラは日本製蓄電キャパシタ付きになる |
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![]() 図1 蓄電キャパシタによる充電ステーションの変化 | ||
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EVの普及を妨げている原因のひとつが急速充電ステーションのインフラ整備の遅れです。
電力会社の人に話を聞くと、EVで使う電気の量自体は大きな問題ではないが、充電ステーションの整備は採算が合わないので積極的にはやりたくないということでした。
例えば、同時に10台急速充電ができる設備を作ろうとすると10台分の電力を供給する送電網を準備しないといけません。しかし、これには非常にコストがかかります。
この送電網の整備コストは電力会社の負担になります。さらに、折角整備しても、10台同時に充電するのはお盆とGWの数日で、他の平日は1日に10台も充電しないようです。
これでは電力会社は投資を回収することができないので、勘弁してほしいということになります。 この問題は電気を蓄えられないことが原因となっています。 HV固体イオンキャパシタ(HV-SIC)を急速充電ステーションの地下に設置し、24時間かけて常に充電しておけば、充電に必要な電流量の確保に大容量の充電網は必要ありません。 これはガソリンスタンドが地中にガソリンタンクを持っているのと同じことです。車に充電するときは、太いケーブルを使い大電流で充電します。 こうすることにより、送電網の容量に関係なく、何台でも同時に大電流で充電することが可能になります。 キャパシタが空になれば、当然、充電はできませんが、これはガソリンスタンドでも同じことです。 このような急速充電ステーションは、インフラ投資の余裕がない開発途上国で特に重要になります。 300Wh/kgのキャパシタが開発されれば、世界中の急速充電ステーションは日本製になるはずです。 | ||
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